本日、ここに卒業証書を授与された百二十名の皆さん、卒業、おめでとう。
今の皆さんの顔は、引き締まった本当に素晴らしい顔ですよ。きっと、皆さんの脳裏には、この三雲小学校の六年間の思い出が、走馬燈のように駆けめぐっていることでしょう。自分の体よりも大きなランドセルをしょって、学校までの長い道のりを、上級生におくれまいと、一生懸命歩いていた一年生の頃。運動会で転んでしまって悔しい思いをしたこと。修学旅行の楽しい思い出。友達と喧嘩をして、「ごめんね」の一言がいいだせなく、歯がゆい思いをしたこと。時には、人生について悩んだこともありましたね。
しかし、それらは、すべて、君たちを、より、たくましく、大きな人間へと成長させてくれました。そして、今日のよき日を迎えられたことを、本当にうれしく思います。
また、君たちには、六年間、温かく見守り、時には、厳しくしかっていただいた先生方のおかげであるということを忘れないでほしいと思います。
この春からは、中学生です。この三雲小学校で学んだ事を基礎に、しっかり勉強してください。そして、スポーツに汗を流し、多くの友を得てほしいと思います。
保護者の皆様、本日は、本当におめでとうございます。よちよちある歩きだった子がもう、小学校を卒業。月日の流れの速さを感じるととともに、成長していく姿は、時にはまぶしく感じられたのではないでしょうか。親という字は、木の上に立って見ると書きます。今後も、子供たちの成長を、高い視点から、温かく見守っていってやりたいと思います。
卒業生の皆さん、「一生感動、一生青春」という言葉があります。感動とは、感じて動くと書きます。感じて、動ける人、そんな人が、年に関係なく、青春なんだよ、という意味です。逆に、青春まっただ中の君たちには、感じて、考え、喜びを持って積極的に動ける人、そんな人になってほしいと思います。
「一生感動、一生青春」この言葉を、卒業する君たちに贈り、私のお祝いの言葉とさせていただきます。
平成十二年三月十八日
PTA会長 林 善 彦