トピックス・2005年7月26日
林司法書士・土地家屋調査士事務所

 旧地券(小幡高政) (ヤフオクNO.4)

  豊前の国小倉県(今の福岡県)の旧地券です。地券とは、現在の権利書のことで、壬申(じんしん)地券と呼ばれる旧地券と、1873(明治6)年の地租改正により交付された新地券があります。なお、1886(明治19)年に登記法が公布され、土地に関する権利の移転は登記を要することになり,1889(明治22)年に地券制度は廃止されました。

 これは、明治7年の旧地券で、小幡高政が県令だったころのものです。

地租改正(ちそかいせい)
(1)米から現金へ(2)収穫高から地価へ(3)税率は地価の3%(4)土地の所有者に税金がかかるようになりました。

小幡高政(おばたたかまさ)
 萩の藩士で、吉田松陰の死刑に、長州藩を代表して立会った。明治6年には小倉県令(今の県知事)に任命されたが、士族の生活が困窮したのを知り、明治9年に萩に帰り、夏ミカンの栽培を奨励し、萩をわが国最初の夏ミカンの栽培地とした。また県下最初の銀行、百十銀行(現山口銀行の前身)の初代頭取になった。明治39年7月没。90歳。 

 


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